国民の祝日増加大作戦(技術の日、科学の日)  

  国民の祝日を増加させることは、有給休暇をとりにくい日本では特に重要です。現時点では、文化の日はあっても、科学の日、技術の日は、国民の祝日ではありません。

  しかし、日本は科学技術の国です。世界のどの国よりも科学技術を大事にする必要があります(科学技術立国)。技術の日、科学の日を国民の祝日にすることが望ましいでしょう。文化が大切であると同様に、科学や技術も大切です

I.文化と同様、科学・技術について、国民の関心を高める必要がある

1.文化の日は国民の祝日である

文化の日は、国民の祝日です。科学の日、技術の日は、平成18年12月現在、国民の祝日ではありません。国民の祝日は以下のとおりです。

元日、成人の日、建国記念の日、春分の日、昭和の日、みどりの日
憲法記念日、こどもの日、海の日、敬老の日、秋分の日、体育の日
文化の日、勤労感謝の日、天皇誕生日 

こうしてみると、科学の日、技術の日はないのに、文化の日、憲法記念日はあることがわかります。
なお、理系、理工系、理科系に関するものはなく、文系、文科系、あるいは自然に関するものになっています。

私たちの現代生活は、科学技術に支えられています。科学の日、技術の日を作り、私たちの生活に必要な科学技術の恩恵を再確認するとともに、日常の物品について、科学、技術に思いをいたす日があってもよいのではないでしょうか?



2.科学技術への国民の関心の重要性

 科学技術は、専門分化が著しく、ブラックボックス化してしまいました。最近になって、理科離れが加速しています。それだからこそ、もう一度、科学技術への関心を呼び戻すことが大切です。
 
 科学の日、技術の日を作って、国を挙げて、科学技術の振興を図っていく必要があるでしょう。

 また、理科系離れ、理工系離れ、理系離れ
が深刻な問題になっています。科学の日、技術の日においては、科学技術を支える科学者・技術者に思いをいたしながら、ゆっくりと休息し、インターネットを楽しみ、あるいは高度な交通機関で旅行をして、現代の便利な生活を満喫することができるでしょう。

 

 科学の日、技術の日を国民の祝日とすることにより、国民が日本の科学技術を祝うことになります。それとともに、科学者、技術者を初めとする、理工系、理科系、理系にも、光が当たることになるのです


3.科学の日、技術の日の具体的な日取り

 国民の祝日のない6月が一つの候補となるでしょう。もう一つの候補としては、ゴールデンウィーク周辺になるでしょう。

 この点は、国民的な議論が必要でしょうが、暫定的に科学の日を6月5日、技術の日を5月6日とします(^^)。


II.国民の祝日に関する法律

 法律は、以下のように定めています。

第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

 これは、以下のように改正されるべきでしょう。

第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、科学技術の発展にいそしみ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。 



次に、以下のように定めています。

第二条 「国民の祝日」を次のように定める。

元日 一月一日 年のはじめを祝う。

成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。

春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。

みどりの日 四月二十九日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

憲法記念日 五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。

敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。

秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。

体育の日 十月の第二月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。

文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。

勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

天皇誕生日 十二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。

 これに以下を追加します。

科学の日 六月五日 先人の科学者の貢献に感謝するとともに、日本の未来のために科学の発展にいそしむ。

技術の日 五月六日 技術の進歩をたたえ、技術立国日本の繁栄を願う。



III.技術の日、科学の日による技術者・科学者への関心増大

 技術者、科学者が何をやっているのかについて、国民が広く関心を持つことが重要になっています。

 国民主権の下、国民が政治を決めていくのです。科学や技術が、国民の手を離れてしまうことは好ましいことではありません。

 技術の日、科学の日を作るということは、日本という国家が、科学技術立国による繁栄と世界への貢献に向けて、国民に明確なメッセージを送るということです。それは、科学や技術への国民的な関心を盛り上げていくことになるのです。

 国民の科学離れ、技術離れの傾向は、科学技術の専門分化とともに起こってきました。しかし、もう一度、科学技術について、国民的な議論を盛り上げていく必要があるでしょう。





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